pocketbgmのブログ

大学生のリアルな日常と考えやらなんやらを垂れ流すブログ。偏差値低め?

ジャパンヴィンテージギターに対する所感

私は、耳が全く育っていない若造中古楽器屋店員である。

文章力も全く自信がない。批評されて当たり前だと思っている。

とはいえ4年間、買取・修理・メンテナンス・営業に携わってきた中で自分なりの考えが出てきたことも事実だ。

 

そんな中で、いわゆるジャパンビンテージと言われるギターについて、思うところがあったので今文章を作成している。

 

今無茶苦茶に酔っぱらった勢いで書いているので、書いてある内容も無著クチャかもしれない。

 

ただ結論から言うと、ジャパンビンテージはピンキリ過ぎるということを書きたい。

高くて良いものは現在にも通用するし、安いものは、特にエレキギターについては値段なりであると私は考えた。

 

ここでいうジャパンビンテージとは、主に1970年以降のことを指してお話する。

 

60年代後期の日本製ギターにもsavorⅡ,グヤトーンなどに触れたことがあるが、アコースティックは別として、エレキについてはそこまで素晴らしいつくりはしていなかった。塗装は厚く、合板のボディ、すぐにずれるペグなど正直60年代のエレキギターの廉価帯ははっきり言って酷かった。

木瘦せしているのかフレットのバリも目立つし、ピックアップもチープな音がするものが多い。もちろんそういったものだからこそできる音楽というのも存在するとは思うが、ロック・ブルースなどをやる時にバリの目立つギターを使うことは、いきなりハイフレットに移動するときなどを考えると、厳しいかなと思う。

音の面では、そんなに違いを感じなかった。

 

しかし70年代以降、日本のエレキギターは恐ろしい躍進を魅せる。

近年は異様な値上がりを見せるジャパンビンテージ。TOKAI,Greco,fernandes,YAMAHA,ESP,ARIAなどなど特に高価格帯の機種については素晴らしい出来だ。

 

少し前だと「ジャパンビンテージ」は安いわりに良いものをゲットできるみたいに言われることも多かったが、コピーではなく独自路線に走っていた当時の高価格帯機種については、全く違った魅力があると私は思う。

 

私はエレキギターの音に貴賤はまったくもってないと考えている。

さすがに音程は合っていて欲しいが、クリエイティブな音楽の良さは純然たる否定が存在し得ないことだと考えている。

 

しばしばネットで語られていることはfender,Gibsonなどの本当のビンテージと比較してどうかということだが、音楽には様々なジャンルがある。

 

ビンテージを使っているギタリストもいるため例外はもちろんあるが、近年の邦ロックを弾きたい人にビンテージギターを勧めても合わない場合が多いと思われる。

倍音が出やすい複雑で味のあるビンテージギターではなく、最近の、素直な出音をするエレキギターを勧めるべきだと思った。

 

私は20代前半で、元々はヨルシカやMrs.green apple,sumika,ワンオクロックなど近年の音楽を思春期には聴いていることが多かった。

あとはLiSAやsupercell,Clarisなどアニソンもよく聴いていた。

 

働き始める前にカバーしていたのは、そういった曲たちなど倍音で複雑な音が出るよりも、単純で今はやりのデジタルアンプで音作りのしやすいモダンな音が鳴る最近のギターをよく弾いていた。

 

色々なギターに触れてきたが、近年の邦ロックや、アニソンをカバーするなら近年者のギターを使った方が音を作りやすかった。

 

それでも私はジャパンビンテージギターが好きだ。

というのは独自路線を突き進んだジャパンビンテージのことが大好きなのだ。

 

tokaiなどオールドコピーに突き進んだメーカーももちろん好きだ。

私が弾いたことがあるのはreborn old期のls-80が限度だが、カ行が頭にくるような出音をする当時のtokaiの音は大好きだ。

ツエッペリンのリフを弾くと、最高に気持ち良い。さすがにburstを弾いたことはないが、個人的には一度弾いたカスタムショップよりも好きだった。

 

canareのシールドで、50Wのfenderアンプに直つなぎ、イコライザーはlow4ぐらい、middle6、trebleが8ぐらいのセッティングで両方弾いたが、なんだかtokaiの方が高音域の出方が近かった気がした。

 

カスタムショップの方は58のレスポールだったが、妙にネックが太かった。音はすごく好きだったけど、tokaiの高音域に比べるといこらいーざーで整えたような、整地済みみたいな音に感じた。

 

どっちが悪いとか言いたいわけではないです。

ツエッペリンの移民の歌を弾いた時に、ゴミカス耳の私が、原曲に近いなと感じたのがtokaiだったというだけです。

 

 

 

むちゃくちゃ路線がずれてしまいましたが、私が描きたいのは独自路線の音を追及していったメーカーです。

 

ここでは特にNavigatorとYAMAHAについて述べたいと思います。

 

まずはNavigatorですが、1970s後半、設立から間もないナビの音は、少なくとも私が触れてきたものについては、現在のモデルに比べると異質であったように感じました。

私はstandardタイプを2,3本触っただけなので、もちろん例外の可能性はあります。

 

ただ、重いのに、構えた時のバランスが良く、出音は思ったよりもモダンで、70年代当時のGibsonとも違うように思いました。

 

具体的には、サスティーンがすごく伸びて、低音域から中音域が目立ち、高音域は無駄に強調されないという感覚でした。

tokai等に比べると全く違った路線を感じました。

 

もちろん当時のボディ材が重いということも関係しているのでしょうが、決して出音が遅いわけではないんです。

 

なので最近の邦ロックみたいな繊細ではやい出音にも対応できて、とは言えしつこぐらいのサスティーンが素敵です。

独自路線を追求していたんだろうなと思わされます。

 

次にyamahaは、もちろんSGです。

なんというか、個体差はあるのかもしれないですが、SG1000を頂点として、私が触れてきたSGは、1ストロークで異様だなと思わされていました。

 

パンクに向きそうだなというのが感覚でした。